現代文の勉強法 1 受験現代文は人から教わればできるようになるのか 後半
今回は、前回の続きです。以下の目次に沿って更新します。
- 受験現代文は人から教わればできるようになるのか
- 現代文の指導・授業を受ける前にどのような準備をするべきか
- 現代文とは何か 現代文の問題の難易度の見極め方と現代文の種類
- 要約指導の弊害 要約ができたら解けるようになるわけではない
- まとめ 現代文は読書ではない
それでは、1 受験現代文は人から教わればできるようになるのか 後半です。
結局、僕は現代文ができない人ができるようになるには一つしか方法はないと思います。それは、「一人の先生に読み方を徹底的に矯正してもらう」ことです。「矯正」という強い言い方をしましたが、本当に「矯正」してもらわなければダメです。「教わる」なんて生易しいものではありません。教わったところで正しく実行出来たら、現代文ほど簡単な科目はないと思います。そうではなくて、「矯正」です。
おそらく日本に生まれ日本で育ったであろう、この読者の皆さんは、何となく日本語を読めるはずです。しかし、そのノリで現代文を解いたら死ぬことは、この読者であれば誰しも理解できるはずです。そして、一部の親がうざったらしく言うように、一般の新書や文庫を読んだからといって、現代文ができるようになるわけではありません。
難しいのは、一度染みついた「何となく日本語を読む」という感覚を徹底的に見つめなおすことです。それは案外一人ではできません。そして、それを手伝ってくれる人は恐らく身の回りにはいません。だからこそ塾の出番なのだと思います。(わたしは家庭教師ですが)
しかし、塾の授業を受けるだけでは「矯正」になりません。ここで必要なのは、塾の先生に自分の読み方や答案を徹底的に見てもらうことです。皆さんは、授業後に自分の答案のどこがダメなのかを聞きに行ってますか?そして、自分の読み方のどこがダメなのかを理解できていますか?「自分の答案のどこがダメなのか」から「自分の読み方のどこがダメなのか」まで理解できていないと、その次の問題演習に活用できません。結局、また同じような読み方をして、同じようなダメ答案を作ることになるのだと思います。
以上、「受験現代文は人から教わればできるようになるのか」についてまとめました。結論は、できるようになります。しかし、「塾の先生にひたすら自分の答案を見せに行って、読み方を矯正してもらう」ことができたらの話です。 現代文はある種の「名人芸」です。ごく一部の天才と、「先生」とされる人の読み方を盗んで体得した人だけが恐らくできるようになります。先生も暇ではありません。生徒も他にたくさんいます。その中で如何に図々しく先生の時間を自分に使ってもらうかの勝負です。それができなければ家庭教師がいいのかもしれません。しかし、そんなことをしてくれる家庭教師がそういるとも思いません。
今回の投稿は恐らく先生に恵まれなかったために、図々しく振舞わざるを得なかったわたしの個人的な感想かもしれません。良い先生に会い、良い指導を受けて現代文の成績を伸ばした人が読者にいたら、ぜひはてぶ等で現代文の勉強法をシェアして欲しいと思います。
続きはまた後日書きます。次回は、「2 現代文の指導・授業を受ける前にどのような準備をするべきか」について書きたいと思います。これを読んでくれた方で感想があればコメントいただけると幸いです。