塩羊羹のノンカロリーデイズ

甘いもの食べたい。しばらくは高校受験、大学受験の現代文の勉強法を中心に書きます。

現代文の勉強法 2 現代文の指導・授業を受ける前にどのような準備をするべきか

 今日も現代文の勉強法について書きます。前回は、現代文は信頼できる先生に、みっちり読み方を「矯正」してもらうことが、現代文ができるようになる近道だということを書きました。

 今回は、2 現代文の指導・授業を受ける前にどのような準備をするべきか、について書きたいと思います。

  1. 受験現代文は人から教わればできるようになるのか
  2. 現代文の指導・授業を受ける前にどのような準備をするべきか
  3. 現代文とは何か 現代文の問題の難易度の見極め方と現代文の種類
  4. 要約指導の弊害 要約ができたら解けるようになるわけではない
  5. まとめ 現代文は読書ではない

 

 まず、現代文の授業の最大の目標は「正しい読み方を知る」です。答えだけ知ったところで意味が無いのはもちろんのこと、その場しのぎの解法をいくら学んだって意味がありません。ただし、正しい読み方を一般化しようとすると、使えない参考書のように「接続詞の前後に注目!」みたいなことにしかなりません。だから、この場合の正しい読み方というのは、「それぞれの先生の癖を含めた読み方」ということになります。つまり、実際に問題を解く際に「〇〇先生だったらどう読むか」を考えながら読むようになるというのが目標になります。

 しかし、そのためには必要なことがあります。それは、自分の読み方を相対化することです。つまり、自分の読み方以外の読み方もあるんだということを認識することです。そのためには、まず自分がどのように読んでいるのかを知る必要があります。

 現代文の指導を受ける前に、皆さんは予め問題を解くことになると思います。その時に、それぞれの問題について根拠を考えているでしょうか。根拠というのは、なぜその答えになるのか、ということです。その時に、「何となく」とか「本文にそう書いてあったから」となっていないでしょうか。現代文ができる人は必ず「根拠」がわかっています。当然、塾の先生も答えの「根拠」を用意しています。

 現代文の授業でやるべきことは、自分の「根拠」と先生の「根拠」を比べることです。その選択肢で合ってたかとか、部分点はもらえるかとかは、どうでもいいです。先生が注目したところと自分が注目したところが同じなのか違ったのか。違ったならどうして違ったのかを学ぶのが授業の役割です。

 そうであれば予習の目的は、「根拠」を先生に説明できるようにすることです。まずはこれができるように本文を読んで問題を解ければ、その時点でかなり読解力が上がると思います。

 当然、この時点で正しく読める必要はありません。どうして、本文のある部分に注目したのか、どうしてそこが答えに必要だと思ったのか、まずはそこを説明できるようにしましょう。次回は、3 現代文とは何か 現代文の問題の難易度の見極め方と現代文の種類 について考えたいと思います。