現代文の参考書の選び方
こんにちは。今回は、現代文の参考書の選び方を解説したいと思います。
現代文の参考書は大きい本屋に行けばたくさんあります。しかし、正直中身は玉石混交です。(この言葉の意味が分からないという人はまず語彙を勉強しましょう)今回のこの記事では、参考書の簡単な選び方を紹介したいと思います。
対象としては、「とりあえず現代文の解き方を知りたい!」という人向けのものです。目安は大学受験生ですが、高校受験生が読んでも悪くないと思います。
それでは、ハズレを引かない方法を教えましょう。
1 複数著者によるものである。
これが滅茶苦茶重要です。大体現代文の参考書というのは、塾講師が書いています。そして、それぞれの塾講師にはそれぞれ独特の「現代文解法」があります。とりあえず参考書を買って偶々そのやり方が自分にフィットすればいいのですが、そんなことは稀でしょう。では、本屋で立ち読みしながら自分に合った「現代文解法」が書いてある本を選べばいい、ということになりますが、そんなことできたら、そもそもこのサイトなんて読んでいないはずです。つまり、一人の著者が書いた現代文参考書というのは、自分に合うか合わないかという点で「リスキー」なものになってしまうのです。
また、もう一つ理由があって、それは練習問題の質の悪さです。一人の著者が書いたものの場合、解法はともかく、問題がクソという場合が散見されます。例えば、「論理構造を見抜け」と言ってる割にほとんど論理構造が無い問題を解かせる参考書です。つまり、「接続詞に注目しろ」と言っておきながら、あまり接続詞が重要でない問題ばかりが並んでいるといったものです。
2 解説に分量がしっかり割かれているもの
また、自習に向いている参考書の条件として、解説の分厚さが重要になります。当たり前ですが、現代文に出てくる文章というのは基本的に難解で、イマイチ意味がわからないからこそ、解けない訳です。それを解説する部分が少なくて理解できる訳がありません。だからこそ、解説がしっかり書かれているかは非常に重要なわけです。
しかし、この条件を満たしたからといって「良い参考書」という訳ではありませんというのも、上で紹介したように、一人の著者が書いたものの中には、解答が詳しいけどそもそも出鱈目な問題、解法のものがたくさんあるからです。しかし、そもそも解説がしっかりかかれていなければ、そもそも自分で勉強できないでしょう。
3 解説の一部が視覚的に分かりやすいもの
これもまた、これを満たしたからといって「よい参考書」になる訳ではありません。しかし、最初の段階では、文章の構成をおおまかに図示してくれた方が理解が進むということがほとんどです。そのため、最初はそういったわかりやすいものが重要かと思います。
以上を踏まえて、ここでは2つおすすめを紹介したいと思います。
1 入試現代文へのアクセス 基本編(河合塾シリーズ)
この参考書は、複数著者によるものであり、解説の分量がしっかりしており、視覚的に工夫されているという点で、極めて信頼できる現代文入門書です。文章の選び方や、問題の作り方を見ても、よくできています。
しかし、「解説が難しい」「解説の分量が多すぎる」「解説が現代文」という欠点があります。ですから、本当に苦手な人にとってはなかなか難しいかもしれません。
しかし、そういう人にとっても、何度も解説を読んで繰り返し説けば、確実に実力がつくことは間違いないでしょう。
2 船口のゼロから読み解く最強の現代文 (大学受験Nシリーズ)
この参考書は「現代文が苦手」「入試現代文へのアクセス 基本編の解説が意味わからない」という人向けです。解説の分量がしっかりしており、視覚的に分かりやすい他、現代文の読み方の原則が簡単に最初にまとめられており、後の問題を解く時に参照しやすいようになっています。好みの範囲の問題ではありますが、これはこれでよい参考書化と思います。
しかし、この参考書のデメリットは、一人の著者によるものであるからか、問題のレベルが低いということです。簡単すぎるとかいうことではなく、単純に論理的に読めないものが多く、初心者の演習には向かない問題を多く収録していることが問題です。それでも1-1、1-4、2-10の3問は比較的初心者の演習に向いており、おススメできます。特に、高校受験生はまずこの本から当たった方がいいと思います。
以上、現代文の参考書選びを解説しました。もし、気になる現代文参考書があったら、コメントに書いてくれれば、簡単にコメントします。
ありがとうございました。